デジタル一眼レフ [*istDL2]
*istDL2を中古で買いました。
デジタル使いになる気はさらさらなく、フラッシュメーター代わり・ポラロイド代わり、んでもって、銀塩で撮影中フィルムが切れたときの予備・中古レンズを買うときの試写用として。
で、未だにマニュアル機能しか使ってません。
だってマニュアルレンズしか持ってないから……。
Aレンズでも買いましょうかね……。
それはともかく、確かにデジカメは便利です。
私にとってはただそれだけですが。
最近よく聞く言葉ですが、「デジカメは失敗できるから上達する」
これってどうよ? と思うわけですが。
もちろん撮影したデータを全て保存しているなら、露出とシャッター速度、その他様々な設定のミスを体感できると思いますが、ほとんどの人は「あ、失敗しちゃった、消しちゃえ」じゃないかな、と。
消しちゃったら、なんで失敗したのかの反省ができないわけで。
否応なしに失敗という現実を突きつけられる銀塩とはそこが違うんですよね。
失敗にコストがかかるわけじゃないから緊張感も薄れるでしょうし。
いや偉そうに言えるほど腕ありませんけどね。
ランニングコストの話もよく聞きますよね。
確かにフィルム代、現像代、プリント代が撮影の度にかかる銀塩はランニングコストがかかるでしょう。
ポジや中判、大判になったらなおさらです。
しかしイニシャルコストを考えてみると?
銀塩カメラのきちんとしたボディを持ったものは当たり前のように10年使えます。
手入れ次第では20年、30年、それ以上の年月が過ぎても撮り手の意図を反映した写真を撮ることができます。
現に私のMEはすでに25年経ってますし、中古で買ったりしたSPやSV等に至っては30年以上。
デジタル一眼レフがそれほど保つとはとても思えません。
例えそれが100万円近くする超高級機であったとしても、10年も使えれば御の字でしょう。
つまりボディを定期的に買い換えなければならないわけで、ランニングコストとまではいきませんが銀塩カメラが減価償却品だとしたらデジカメは消耗品でしょう。
さらに周辺機器だってバカにならないわけで。
パソコンはもちろんのこと、モニターやモニターの色を調整するキャリブレーター、RAW現像をするなら当然ソフトが必要になってきますしデータストックのためのストレージも必要です。
そしてそのどれもが永年使えるかというと、一定の年月が過ぎれば買い換えやバージョンアップを余儀なくされるのです。
ハードディスクの耐用年数は保って概ね5年前後。仕事にパソコンを使う場合は少なくとも3年ごとにデータをバックアップしなければ怖いです。
モニターも経年劣化で色褪せが起こりますし、ソフトウェアのバージョンアップも有償だったりします。
そういったもろもろのトータルプライスで見た場合、デジタルのアドバンテージに?マークがついてしまうと思うんですよね。
なによりデジタルカメラの嫌なところって、どんな高性能のカメラを買ったとしても数年経てば陳腐化してしまうところ。
パソコンと同じですね。
私が始めた頃なんてハードディスク512MBでもかなり高性能マシンでした。
今やギガどころかテラバイトの世界ですよ。
そしてデジタルカメラの写りは性能に比例し、性能は値段に比例するという恐ろしい罠。
銀塩の頃であれば、例えば相手がLXだったとしても、同じレンズ、同じフィルム、同じ露出で撮影すればMEみたいな初級機でも同等の写真を撮れたわけです。(LXをお使いのセミプロフェッショナルを自認されるハイアマチュアの方には申し訳ないですが)
無論1/2000が使えない等のビハインドはありますし、測光方式が違ったりとか細かい差違はありますが。
ですがデジタル一眼レフでは、安い入門機の画質はどうあがいても超高級機には敵わないんです。
そうして何年かおきに繰り返される性能の進化の度に高級機は初級機並みの性能に落とされ、また新たな高級機を買い続けていかなくてはならないという……メーカーは喜びますけどね。
でもデジカメは便利。それは間違いようのない事実です。
画質については私よりも余程腕も目も肥えた方々が色々といってますから割愛します。
ていうか批評できるほどのレベルじゃないし。